〔083〕和気アルプス
2005年03月05日
懲りもせずに3週続けての和気アルプス行きとなる、前回と同じく由加神社の境内に車を停めて、ハードコースを全て歩く予定。 天神尾根 前回、ここを下ろうとした時に”下降は危険 死ぬで!”の標識を見て諦めたので今回はここを登りに使う。 登山口からは緩やかな登りが続き、アタゴ尾根、西尾根に挟まれた天神尾根は展望も良いので丁度良いウォームアップになる。 Fのピークを過ぎると鞍部への下りとなり登り返しからはきつい傾斜になってくる。 穂高山への最後の15m程は急斜面の岩盤に岩屑が浮いており足場を選びながらの登りとなる。 登山口から30分で穂高山に着く。 小屏風岩トラバース 穂高山からは涸沢峰を経由して2度歩いている縦走道を進む。 標識に従い縦走路から宗堂池に向かって下っていく。斜度はきつく難度の高いところには下り方を書いた標識があるので助かる。 小屏風岩のトラバースは岩盤の上部を横切るのであるが、足巾程の道には鎖もロープも無く、手掛かりとしたい樹木もほとんどない、当然、足元は絶壁である。 これはハードコースではなく危険コースである、ビビリながらの歩きだったので縦走路から26分を要して大屏風岩と宗堂池への分岐点に着く 大屏風岩トラバース 分岐点にあった”大屏風岩へ けっこうハード”の標識を見て、小屏風岩よりハードなら怖いのでこのまま宗堂池に降りてしまおうか、としばし悩むが、行っておかないと後々後悔しそうなのでチャレンジすることにした。 こちらも崖っぷちの手掛かりの無い所を恐る恐る進むが、気分的には怖さに慣れてきた感じがする、この慣れが一番危険なので気を引締める。 奥ノ岩への登り返しを経て縦走路に戻る、これだけの距離に55分を要してしまった。何でこんな危険なルートを開いたのか教えて欲しい。 チンネ・スラブルート 鷲ノ巣岩から山の学校まで下山して、前回、登り損ねた道を探して登り返していると、見覚えのある標識を確認した、前回、チンネ・スラブへの分岐点の標識を見ておきながら通り過ぎてしまっていたのだ。 チンネ・スラブの斜度は35°あるらしいが、岩盤のグリップは良く岩屑も少ないので直登ルートの方がハードに感じる、チンネの頭へは鎖が設置してあり、こちらは楽チンに登れる、最後のチムニーの登りにも登り方が書いてあり鎖もあるので簡単だった、鎖があれば急斜面でもハードコースでなくなってしまう。山の学校から24分でチンネの頭に着く。 東平尾根 分岐点から東平尾根に入るが、雑木林の登り下りがほとんど無い道が続く、迷い易いのかマーキングがこれでもかと言うほど沢山ある。左に神ノ上山を見ながら進む。和気アルプスには倒木がほとんどないと思っていたが、この尾根は倒木だらけである、台風の風向きによりこうも違うものか。 奥壁 鎌尾根の最上部に出ると、これを下るのかい!と思うほどの鎌尾根全景が見られる、ここに奥壁まで5分の標識があったので行ってみる。 一旦下って登り返し、鎖場の一枚岩を登ると奥壁最上展望所に出る。ここからの鎌尾根全景と平野部との高度感がすばらしい。 奥壁先端展望所へは途中まで行って鎖場は降りずに止めておく。 鎌尾根 痩せ尾根の急登、ここも登りに使いたい所で下りは辛いだけ、振り返ると奥壁のすごさが判るが丁度、逆光になってしまい写真にならない。 登山口には鹿避けゲートを開けて出るが、登山口はゴミが沢山捨ててあり味気ない。 宗堂池 後は一般道を歩いて車まで帰るだけであるが、途中、宗堂池に寄ってみる。山から見たのと同じコバルトブルーの独特の色をしている宗堂池からは、縦走路、小屏風岩、大屏風岩が見渡せる。 由加神社まで歩いて4時間50分で3度目の和気アルプス歩きを終える。 |
今回ハードコースと言われている所を4箇所歩き、内心、目茶苦茶怖かったが、その反面、久し振りに充実した山歩きが出来た。ハードと言うよりデインジャなので一般的には行かない方が良いでしょう。 三回の和気アルプス行きで全コースの80%は歩けたと思う、仏の顔も三度まで、これでしばらくは和気アルプスを登ることはないと思うが、本当に和気アルプスは面白い山でした。 前回までの和気アルプス 鵜飼温泉から和気富士、神ノ上山まで縦走 由加神社から鷲ノ巣岩直登、アタゴ尾根まで縦走 |
A:ゴンゲン岩=南端の岩峰。 B:和気富士(城山)=つつじの見頃は4月10〜15日。 C:観音山(“和”文字焼きの山)=8月16日夜8時点火。 D:和気鵜飼谷温泉=広い露天風呂あり。 E:穂高山(ドーム)=竜王山バットレス(崖壁)の展望は必見! F:薬師山=穂高山へは登り専用です。 G:八ツ峰岩=鎖で始まる。 H:小竜王=穂高山ガリー(岩溝)の展望よし。 I:槍ヶ峰=全縦走路の展望は満足! J:鵜飼谷北稜ルート=ザレた岩場あり。 K:宗堂池=エメラルドグリーンの池。 L:御大師山=御大師様の祠あり。 M:山の学校=芝生広場。 N:鷲ノ巣岩=ロッククライミング場。(南端は一般者でも登れるが、 下降は要注意。) O:チンネ・スラブルート=和気アきってのハードルート。 P:迷いピーク=点線のルートは迷いやすい。 Q:ザイテングラード(側岩稜)=斜度30度の好アルペンルート。 R:剣峰=山頂は岩場で展望がよい。 S:東平尾根=1kmの自然林。 T:鎌尾根リッジルート=独標高度感あり。 U:奥壁ルート=奥壁先端はスリルあり。 |
上記の地図と注釈は和気町在住 藤本正道 さんのHPから無断で拝借しました。
” 和気アルプスのホームページ ”にて詳細が見れます。
'16年現在、藤本さんのHPは閉鎖されています。